オーダー木製小物のご依頼でルームキーホルダーとルームプレートを製作いたしました。
山梨県富士の麓にあるオーベルジュ秋桜さんよりいただいたご注文。
当初製作に1ヶ月ほどお時間くださいと言っていましたが、半年ほどかかってしまいました。
あまり言い訳は好きではないのですが、このところたくさんのご注文をいただき、
こういったことが生じることがありますのでお話しておきます。
お時間をいただくには大きく2つ理由があります。
1つは、単純にその時間が取れない
夫婦2人でやっている工房です。仕事によっては外注するものもありますが、
要件を決め、責任を持って納品することは外にお任せできません。
日々色々なお話を頂きますので、お見積もりを出した後で
スケジュール調整が難しくなることがあります。
また、痺れる仕事と言いますか、とても気を遣わなければならない仕事の場合は、
その時間がなかなか取れないということもございます。
2つ目は、品物を作るにあたってクリアしなければならない問題があり、
それを考えていて時間がかかる
だいたいこんな感じで出来るだろうとお見積もり段階では思っていますが、
作り慣れていないものでもお客様が必要としているものには応えたい
という気持ちでご依頼を受けることがあります。
そうしますと、ここどうやって作ればいいか、どういう順番で作ったらうまくいくか
具体的な作業工程で考えなければならないことが出てきて、
それを考えていてお時間が予想以上にかかってしまうことがございます。
長くなってしまいましたが、今回はこの2つ目の理由で遅くなりました。
出来上がったものをご紹介しながら具体的にお伝えいたします。
材はメープル、レーザー加工、オイルフィニッシュ、Dカンチェーン
キーホルダー、ルームプレートともに、縁に飾り面を取りました。
問題はこの縁ギリギリまでレーザを入れる部分です。
基本的には、左右も下側も大きめにしておいて後でカットすればきれいに行きます。
ルームプレートは平らなので、問題なくこの方法で出来ます。
しかし、問題はキーホルダーです。
キーホルダーは、丸みのある形にしたので、
先に面をとってから丸めるので、ルームプレートと同じ方法が使えません。
それでどのようにやったらいいか悩んでおり、時間がかかってしまいました。
結局、レーザーにつきっきりで、縁ギリギリのところまで睨んでいて、
すかさず手動で止めるという方法を取りました。
でも、ちょっと出てしまいました。
このちょっとはみ出してしまったところは、手で磨きました。
そうやってなんとか出来ました。