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塗装について

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オイルフィニッシュ
木糸土でまずお勧めしているのがオイルフィニッシュです。工法はいたって簡単で仕上げた生地に油を塗って拭き取る。これを二回やって今度は油をつけながら800番位のサンドペーパーで磨く(油研ぎ)そして拭き取りもう一度油を塗り乾かす。ワックスを塗って終了。この仕上げは木の自然な感じが生かせていいのだがその後の手入れが必要で、その手入れいかんによって5年後、10年後の具合が大分違うと思う。これはお客さん自身にやって頂きたい事だがたまには乾拭きしたりワックスを付けたりして磨いて欲しい。いい感じに古びて行くと思う。      単に油と書いたがこれが中々種類があって選ぶのに苦労している。ワトコ製のオイルフィニッシュは元祖で使い易いのでよく使う。ただ石油系の物が入っているのか匂いが少しきつい。メーカーの説明によるとヨーロッパでの安全基準を満たしているとの事。しかし敏感な人にはちょっと向かないかもしれない。最近ではナチュラル塗料系が大流行りで色々あるが対外は高くてちょっと手が出ない。(もっと安く出来ないものか!)それにこれは実際に手で触っている人間の感覚で言うのだが本当にナチュラルなの?と言う感じの物もある。だからお客さんから特に注文がなければあまり使う気がしない。 日本には古くから工芸品の仕上げに油や蝋を使っていた。これまた結構高いのだが本当の天然材料だけで出来ている、と言うか油等は胡麻を搾ったままのいわゆる胡麻油だったりしてすこぶる手に優しいのである。最近やっと京都の油屋さんで欲しい物を比較的安く購入する事が出来る様になったので割と気楽に使える様になった。今は荏油と言うのをオイルフィニッシュ用に使っているがその油屋さんには色々種類が有るそうなので他の物もこれから試したいと思う。

ラッカー
近代的な塗料の中では一番古いと思う。うちではクラシックな感じの家具には欠かせない塗料である。アメリカのイーセンアーレン等の高級品もいまだにラッカーを使っていると言う。塗幕が薄いせいか上品な感じに仕上がる。それに乾いてもウレタンと違ってシンナーで溶けるので塗り直しが出来る。このような理由で高級家具にいまだに使っている様だ。日本ではウレタン塗装が高級でラッカーは下級に思われるがそうは思わない。手間は真面目に塗るとラッカーの方が遥かにかかる。それに仕上がった感じは先程も書いたがしっとりとして上品である。確かに水に弱かったりする欠点は有るが、乾きの早さや使い易さシンナーの毒性を考えてウレタンよりもラッカーを使って行こうと思う。

ウレタン
家具の仕上げでは一番多く使われている塗料だと思う。デザイナーもやたらとウレタンで指定して来るがうちでは必要と思われない限りラッカーに変更してしまう。それに黙っていても対外のデザイナーや建築家は分からない。ウレタンを嫌っているのはその使いにくさと仕上りの感じである。二液製の場合は可使時間に限りが有り残った物は使えない。一液製の場合は乾燥時間が長い。そしてどちらの場合も一度固まってしまうと何にも溶けないので直しが効かない。塗幕が厚く堅いので角等はクラックが入り剥がれてしまう事も多い。しかし裏を返せば対薬品性が高く耐水性も有り表面の硬度も高い。キッチンや洗面所には適していると思う。

最近は水性のウレタンも随分出回って来ていてうちでも使い出しているが使い勝手が悪く性能的にももう一歩と言う所だと思う。ただ有機溶剤を使わないので匂いは無く作業をしていて楽である。


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